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山形県鶴岡市で始動した「Agricultural Revolution 3.0」では、プロジェクトの一環として3月 27日 ( 日 ) 、バイオヴェンチャーや研究者、海外の農場経営者やさらには建築家らを登壇者に招いた大型カンファレンスが開催される。「未来の農業」と、それによる地方創生まで、最新の知見を得られる機会となる。
TEXY BY WIRED STAFF
農業は、もはや食料生産の枠では語れない。
いま、農業の現場にはスマートテクノロジーとバイオテクノロジーが導入され、エネルギー産業や製造産業といった多様な産業をも担う姿がすでに見えている。
山形県鶴岡市にて開催されている「Agricultural Revolution 3.0」(〜2016年3月29日)は、その来たるべき「未来の農業」の姿を自分の目でとらえ、体感するのに絶好の機会だ。同市の鶴岡アートフォーラムでは現在インスタレーション展示が行われているが、27日には同じ会場で入場無料の「リビングリサーチ・カンファレンス」が開催され、さまざまな分野から集結した登壇者がそれぞれの知見をもち寄ることになっている。
カンファレンスの登壇者は、実に豪華で多彩だ。
「スマートアグリの倫理」をテーマに講演するフランク・ファン・クレーフェ(ロイヤル・プライド・オランダ共同経営者)は、1980年代後半、オランダ農業のICT導入を牽引した農場経営者の1人。昨年10月の「MOON PARKA」発表でも大きな注目を集めた“クモの糸”ヴェンチャーの関山和秀(Spiber取締役兼執行役)は、まさにその「世界初の構造タンパク質による衣服」をプレゼンテーションする。
本カンファレンスは、建築家からの視点が共有されるのも特徴のひとつだ。雑誌『WIRED』VOL.17でも食糧問題と都市についての取り組みを披瀝してくれた重松象平(OMAパートナー)は「農業都市の未来」と題したセッションを行う。
さらに、Spiber関山が学んだ慶應義塾大学教授の冨田勝(慶応義塾大学先端生命科学研究所所長/慶応義塾大学環境情報学部教授)は、農業の今後の展開とともに、鶴岡市内のバイオ産業に関した知見を共有する予定になっている。この日、山形・鶴岡では、次世代農業の可能性を体感できると同時に、そこで起きるイノヴェイションを都市に実装し、地域の活力へ変えようとするまちづくりの過程も、目撃できるのだ。
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